ボイラ水質点検表のひな形エクセルテンプレートダウンロード
ボイラ水質管理点検の必要性
ボイラとは、水を沸かして蒸気を発生させる装置です。水には様々な不純物が含まれており、ボイラ水として使用する場合には、色んな障害の要因になります。ボイラ水の水処理では、スケールの生成や腐食などを防ぐ目的があり、ボイラの安定稼働と効率の高い運転を維持するには、定期的な水質の点検が欠かせません。
ボイラ水の障害
- スケール障害
ボイラ給水に硬度分やシリカが含まれていると、ボイラの缶内にスケールが生成され付着します。スケールが伝熱面に付着すると、熱効率の低下や、ボイラチューブの破裂事故を招く恐れがあります。
. - 腐食障害
水中の溶存酸素によって金属が腐食を起こします。チッピング(孔食)による局部腐食で、ボイラチューブの破裂事故につながる恐れがあります。
. - 蒸気ドレン系統の腐食障害
蒸気ドレン系統の復水では、給水からの酸消費量(pH4.8)熱分解することでが二酸化炭素が発生し復水に溶け込み蒸気配管の腐食を引き起こします。蒸気漏れのトラブルやスチームトラップの故障につながります。
ボイラ水の水質管理
- 給水の管理
ボイラに給水される水は、硬水軟化水や純水などが使用されイオン交換樹脂などで適切に水処理されているかのチェックとして電気伝導率やpHの測定による点検が必要です。
また、給水の流量計が設置されている場合、積算流量を管理することで給水使用量の把握ができます。
. - ボイラ水の管理
ボイラ水に添加された水処理薬剤の濃度測定、電気伝導率やpHの測定、着色などの水質基準値を満たしているかなどの点検が必要です。水処理薬剤の性能を発揮するためには、適切な濃度管理が重要です。リン酸イオンやヒドラジン濃度などの濃度測定値を管理します。
. - 蒸気ドレン系統の復水の管理
蒸気ドレン系統の復水では、キャリーオーバーによるボイラ水の飛沫や蒸気配管の腐食が無いかを点検します。電気伝導率やpHの測定、着色などの点検を行います。
水処理用装置の保守管理
ボイラ水に適切に薬剤が注入されているかを点検します。薬注ポンプの設定値や動作確認、薬剤タンク残量などを確認します。
ボイラ水質点検表のひな形エクセルテンプレート
ボイラ水・蒸気ドレン水の水質管理で使用できる点検表のひな形エクセルテンプレートです。
ボイラの水質管理を怠るとスケール障害、腐食障害、キャリーオーバーなどを引き起こしトラブルにつながります。蒸気ドレン水(復水)の水質は、腐食障害を引き起こします。ボイラ水、蒸気ドレン水のトラブルを防止するため水質の定期点検が必要です。ボイラのトラブルを防ぐためにボイラ水点検表をご活用ください。
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