株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
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Vol.31 「薬注ポンプが故障している」早期発見、早期交換でスケール障害を回避!

お客様からの相談内容

吸収式冷温水発生機の冷却塔(クーリングタワー)に設置された冷却水管理装置の薬注ポンプが故障しており、水処理薬剤を添加できないため、スケール障害が起きる前に交換して欲しいとのご依頼をいただきました。

トラブルの原因

ダイヤフラム式薬注ポンプが故障しており、作動しない状態でした。薬注ポンプは屋外で使用することが多いため、防水仕様になっていますが、突然ショートして故障することがあります。

トラブル改善のご提案

すぐに新品をメーカーより取り寄せ、ポンプ交換に向かいました。

古い薬注ポンプとホースを取り外しました。薬注ポンプだけではなく、ホース類も新品に交換します。ホースが詰まってポンプが過負荷でショートした可能性もあるため、すべて交換します。

水質管理装置に薬注ポンプの電源ケーブルなどを接続しました。

交換を終えて、薬剤の吐出量を設定し、試運転を完了しました。

まとめ

薬注ポンプは突然故障することがあります。当社では、毎月の定期点検で薬注ポンプの動作確認を必ず行うようにしています。そうすることで、故障の早期発見につながり、スケール障害から設備を守ることができます。薬注ポンプが故障している期間は、人為的に薬剤を冷却水へ投入することで、冷却水中での薬剤濃度は保つことができますので、応急対策となります。

当社が行っている、定期点検について詳しくは、こちらをご覧ください。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「冷えない」「流れない」「詰まる」その時の不安を、すぐに解消できる存在でありたい。工場の安定稼働を陰で支える“縁の下の力持ち”として、冷却塔の管理に取り組んでいます。
このブログでは、専門的な内容をわかりやすく嚙み砕き、設備担当者の方がすぐに活かせるヒントを発信しています。
対応エリア:九州北部(福岡・熊本・佐賀・長崎・大分)

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