株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
冷却塔トラブル改善プロ

Vol.34 「停止期間に冷却塔を点検して欲しい」点検で摩耗を発見、プーリーを交換!

お客様からの相談内容

工場設備の定期修理期間中に冷却塔(クーリングタワー)の点検を行い、悪い箇所があれば整備したいとのご相談をいただきました。

点検の結果

長年、整備されずに使い続けられており、しかも、セイコー化工機製の冷却塔は生産が中止されており、部品の入手ができない機種でした。

点検の結果、プーリーは摩耗し、ファンの軸受は腐食が激しく軸受ユニットごとの交換が必要な状態でした。

プーリーが摩耗した結果、ベルトがスリップして削られたゴムの摩耗粉が大量に落ちています。

トラブル改善のご提案

軸受ユニットについては、メーカーが生産中止ということもあり入手できませんでした。分解してベアリングだけでも交換しようかと思いましたが、ボルトも腐食しており外れない可能性があり断念しました。

プーリーは、サイズ、軸やキー溝の寸法を測定しプーリーメーカーより調達することで交換するご提案をしました。

取り外した古いVプーリーです。

プーリーメーカーより調達したVプーリーです。

古くて錆で固まっていたら軸が抜けない可能性もあり心配しましたが、スムーズに外れてくれてVプーりーとVベルトの交換作業を終えました。

まとめ

冷却塔(クーリングタワー)のVプーリーは、摩耗するとVベルトがスリップし、冷却ファンの能力低下につながります。プーリーにVベルトが深く食い込んでいるようでしたら、交換時期のサインです。プーリーが摩耗しているとVベルトも外れやすくなりますので、定期的に張りの調整を行うようにしましょう。

冷却塔の点検について、詳しくはこちらをご覧ください。

お問い合わせ

当社では、冷却塔(クーリングタワー)の修理もおこなっており、現地調査から適切な部品交換を行っております。冷却塔の修理から清掃、水質管理まで、トラブル改善に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「お客様の『困った』を解決し、日本製造業の生産性向上に貢献する」を理念に、冷却塔の水質管理やメンテナンスで工場の安定稼働を支える専門家。ブログでは、冷却塔や水処理に関する役立つ情報を発信しています。
冷却塔のトラブルでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

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