効果的な冷却塔メンテナンス方法:能力低下を防ぐために
こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却塔(クーリングタワー)の能力低下について、その原因と対策方法を詳しく解説します。夏場に向けて冷却塔のトラブルが増える前に、しっかりと対策を立てましょう。
冷却塔の役割と能力低下のサイン
冷却塔は、水を安定して冷やすための重要な設備です。しかし、使用を続けるうちにその能力が低下することがあります。冷却塔の水は、ポンプで熱交換機に送り出され、熱を奪った後に冷却塔に戻ります。通常、水温は32℃から37℃に上昇して戻りますが、冷却塔内のファンによって5℃ほど下がるはずの水温が、2℃しか下がらない場合は能力低下のサインです。
冷却塔能力低下の主な原因
冷却塔の能力低下は、以下のような原因によって引き起こされます。
充填材の目詰まり
冷却塔内の充填材が目詰まりすると、風の通りが悪くなり、冷却効果が低下します。これは、藻が繁殖したりスケールが付着することによって起こります。
散水シャワーの目詰まり
冷却水がうまく散水されないと、冷却効果が低下します。特に夏場には、散水シャワーやスプリンクラーの目詰まりが多く見られます。
ファンの停止
ファンが停止すると、風が通らなくなり、冷却水が冷えなくなります。これも冷却塔の能力低下の一因となります。
冷却塔能力低下を防ぐための対策
冷却塔の能力低下を防ぐためには、以下のような対策が有効です:
- 定期的な清掃:重点剤や散水シャワーの目詰まりを防ぐため、定期的に清掃を行います。
. - 水処理薬剤の使用:水処理薬剤を使用することで、モの繁殖やスケールの付着を防ぎます。
. - 除菌剤の添加:除菌剤を添加することで、水質を維持し、目詰まりの原因となる菌の繁殖を抑えます。
. - 定期メンテナンス:冷却ファンのVベルトは、消耗品のため定期交換が必要です。
動画で解説
YouTubeの動画では、冷却塔の能力低下の原因と対策について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。
まとめ
冷却塔の能力低下を防ぐためには、定期的な清掃と適切な薬剤の使用が不可欠です。特に夏場に向けては、早めに対策を講じることが重要です。冷却塔のトラブルでお困りの際は、ぜひご相談してください。
ご一読くださりありがとうございました。