冷却塔の水量低下を防ぐための効果的な対策
こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却塔(クーリングタワー)の水量低下に関する問題とその対策について説明いたします。冷却水の循環において、水量低下がどのように発生し、どのように対策を講じるかについてお話しします。
冷却水の循環と水量低下の原因
冷却塔からポンプを経て設備に水が送られ、設備や熱交換器を通って再び冷却塔に戻るという循環が基本です。この中で、水量が低下する原因となるポイントをいくつか挙げてみましょう。
ストレーナーの目詰まり
冷却塔の出口やポンプの手前に設置されているストレーナーが目詰まりを起こすと、水の流れが悪くなり、水量が低下します。ストレーナーは、スライムや雑菌の繁殖によって詰まることが多いです。
配管の詰まり
設備や熱交換器の配管が詰まることでも水の流れが妨げられます。特に、配管内にスケール(カルシウムやシリカなどの析出物)が付着すると、流れが悪くなります。スケールは水温が高い場所で発生しやすいです。
スケール障害
熱交換器がスケールで詰まると、強い薬品を使わないと除去できず、簡単には対処できません。スケール障害は頻繁に掃除をしても発生するため、特に厄介な問題です。
冷却水の水量低下を防ぐための対策
これらの問題を防ぐためには、定期的なメンテナンスが必要です。例えば、冷却塔の清掃は週に1回、ストレーナーの清掃は1日1回といった頻度で行うのが理想です。ただし、適切な水質管理と薬剤処理を行えば、清掃の頻度を大幅に減らすことが可能です。
動画で解説
YouTubeの動画では、冷却塔の水量低下の原因とその対策について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。
まとめ
冷却塔の水量低下は、ストレーナーの目詰まり、配管の詰まり、スケール障害といった原因によって発生します。これらの問題を防ぐためには、定期的なメンテナンスと適切な水質管理が不可欠です。特に、薬剤処理を取り入れることで、清掃の頻度を減らし、効率的な運用が可能になります。
ご一読くださりありがとうございました。