電極式スケール除去装置の仕組みと効果とは?効果的な水質管理の重要性
こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却水のスケール除去に使用される電極式スケール除去装置について、その仕組みや効果、限界、そして水質管理の重要性について詳しく説明いたします。
電極式スケール除去装置の仕組みと効果
電極式スケール除去装置の仕組み
電極式スケール除去装置は、冷却水の水槽内に電極を設置し、カルシウムやシリカ、マグネシウムなどの不純物を電極に付着させて除去する装置です。この方法により、不純物が冷却水から取り除かれ、スケールの形成を抑制することが期待されます。
電極式スケール除去装置の限界と問題点
しかし、電極式スケール除去装置にはいくつかの限界と問題点があります。導入されても効果が見られないケースが多く、水の管理が難しいことが挙げられます。冷却水は常に新しい水を補給する必要があり、その際にカルシウムやシリカが再び追加されるため、電極の除去率が低いと不純物が冷却水内に残り、スケールが再び形成される可能性があります。
地域による水質の影響
特に九州地方の水はカルシウムやシリカの含有量が高く、不純物が多い水では電極式装置の効果が低くなりがちです。このため、高額な機械が無駄になることが多く、地域による水質の影響を考慮する必要があります。
水質管理の重要性と実践的なアドバイス
水質管理の重要性
電極式スケール除去装置で重要なことは、水質管理です。水質をしっかり管理することで、スケールの形成を防ぎ、装置の効果を最大限に引き出すことができます。水質管理が不十分な場合、どれだけ優れた装置を導入しても効果を発揮しにくくなります。
実践的なアドバイス
実際に装置の効果を試すために、スケール除去装置のテスト機の貸し出しを利用することを推奨します。テスト機を使って水質分析を行い水の中の不純物が除去されているかを見ると効果を検証できます。電極の清掃が手間であるという意見も多いため、定期的なメンテナンスが必要かなども、テスト機によって検証できるでしょう。
動画で解説
YouTubeの動画では、電極式スケール除去装置の利点と限界、水質管理の重要性について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。
まとめ
電極式スケール除去装置は、一見効果的に見えますが、水質管理の重要性を理解し、適切に管理することで、初めてその効果を最大限に引き出すことができます。地域の水質に合わせた対策が必要であり、実践的なアドバイスやサービスの利用を通じて、効果的な冷却水管理を目指しましょう。
ご一読くださりありがとうございました。