冷却塔の水質管理の重要性と具体的な対策
こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却水の水質管理についてお話しします。冷却水は見た目は普通の水ですが、実際にはpH値や電気伝導率などの数値を基準に管理する必要があります。これらの数値を超えると、腐食やスケールの生成が始まるため、注意が必要です。
冷却水の水質管理の基本
水質管理の重要な項目
冷却水の水質管理において、以下の項目が特に重要です。
- pH値
- 電気伝導率
- 塩化物
- 硫酸
- 全硬度(カルシウム、マグネシウム)
- シリカ
これらの数値を定期的にチェックし、基準値を超えないように管理することが必要です。
基準値の重要性
動画では、冷却水の水質管理基準を示す表が紹介されており、補給水、循環冷却水(薬剤未使用)、循環冷却水(薬剤使用)の基準値が説明されています。例えば、シリカの基準値は薬剤未使用時で50、薬剤使用時で150となっています。このように、薬剤を使用することでスケール障害を抑えることが可能です。
実際の管理とトラブル例
管理の徹底
冷却水の管理は数値に基づいて行うことが重要です。数値が基準値に近づいた場合は、水の入れ替えや他の対処が必要です。現場では、これらの管理が徹底されていないことが多く、シリカや塩化物イオンの値が異常に高くなることがあります。これにより、設備の腐食やスケール障害が発生します。
トラブル発生時の対応
冷却水のトラブルで困っている方は、専門家に相談することが推奨されています。早期に適切な対応を行うことで、設備の寿命を延ばし、効率的な運用が可能になります。
動画で解説
YouTubeの動画では、冷却水の水質管理の重要性と具体的な管理基準について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。
まとめ
冷却水の水質管理は、腐食やスケールの生成を防ぐために非常に重要です。定期的なチェックと適切な対処を行うことで、設備の長寿命化と効率的な運用が可能になります。冷却塔の水質管理に関するご相談は、株式会社セールスエンジまでお気軽にお問い合わせください。
ご一読くださりありがとうございました。