Vol.12 角形開放式冷却塔(クーリングタワー)の2年ごとの定期清掃
角形冷却塔(クーリングタワー)および冷却水ピット清掃
今回、清掃をおこなったのは、角型開放式冷却塔(クーリングタワー)と併設された冷却水ピットです。
メーカー:三菱 開放式冷却塔
角形開放式冷却塔 型式:HT-80ME-Ri
この冷却塔(クーリングタワー)は、セールスエンジが水質管理をおこない、2年に一度清掃を実施しています。清掃の間隔が2年空くと、充填材の表面には外気からの埃や塵、蒸発残留物と呼ばれるものが付着しています。充填材の内部には、苔が繁殖していました。このように冷却水に水処理薬剤を添加していても水が掛からない部分は、定期的に清掃で洗い落とす必要があります。
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冷却塔の清掃前後の写真と清掃風景
充填材
BEFORE
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AFTER
清掃風景
外側の充填材には、塵や埃、蒸発残留物と呼ばれるものが付着していましたが、スケールとは違い固まっていませんでしたので高圧洗浄機で洗い落すことができました。
充填材内部
BEFORE
AFTER
充填材の内部は、湿度が高く藻の繁殖が多い状態でしたが高圧洗浄機で洗い落しキレイになりました。
下部水槽
BEFORE
AFTER
冷却水ピット
BEFORE
AFTER
藻の繁殖が見られましたが汚泥の堆積は少なく、高圧洗浄機で軽く洗い落しました。
清掃後の汚泥等
清掃間隔が2年空いていたわりには、汚泥が少ない状態でした。
作業中の動画を公開
まとめ
この冷却塔(クーリングタワー)は、セールスエンジが水質管理をおこない、2年に1回程度の清掃を実施しています。藻や汚泥が見られましたが、充填材に付着した塵や埃も、高圧洗浄機で洗い落とすことができ、汚れも簡単に取り除ける状態でした。
清掃後にストレーナーが詰まるトラブルが起きるため、冷却水を循環させ、充填材の隙間に残った汚れをできるだけ流し出します。今回は、汚れが多く落ちてきたので、汚れが出るのが止まるまで運転を4~5回繰り返しストレーナーの清掃を行いました。
適切な水質管理と定期的な清掃により、冷却塔をきれいに保ち続け、冷却塔本体はもちろんのこと、充填材なども長く使用できます。最大のメリットは、冷却塔関連のトラブルが激減することでしょう。
詳しい清掃手順については、以下の動画をご参照ください。
また、当社では冷却塔のトラブル改善に関するご提案を行っています。冷却塔トラブル改善プロへのご相談は、お気軽にお問い合わせください。
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