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Vol.49 冷却塔の異常警報解消!自動ブロー弁の故障原因と対策

お客様のお困り事

冷却塔(クーリングタワー)の水質管理装置(自動ブロー装置)より異常警報が出力されており、原因が分からないの調べて欲しいとの依頼がありました。

トラブルの原因

水質管理装置(自動ブロー装)に表示された電気伝導率の数値が高く、過剰濃縮上限の設定数値を超えたことで異常警報が出ていました。通常は、冷却水の電気伝導率が設定上限値になると、自動で給水バルブを開き水を入れ替えると数値が下がるため、過剰濃縮にはなりません。原因は、水の入替えを行うための自動弁が故障したことで、給水ができずに過剰濃縮となり異常警報が出ていました。

自動ブローの仕組みについて、詳しくはこちらのブログをご覧ください。

 

自動弁の端子箱を開けると、水が入り込んだ痕跡があり基盤がショートして焼けていました。

トラブル改善のご提案

自動ブロー弁を新品に交換し、通常通りの動作を確認したところ、異常警報は解除されました。

まとめ

ブロー弁が故障すると給水ができずに冷却水は過剰濃縮となります。スケール障害や腐食障害につながりますので、正常に動作しているか定期的に点検を行うことをお勧めいたします。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「お客様の『困った』を解決し、日本の製造業を支える!」をモットーに、冷却塔の水質管理やメンテナンスをしています。
このブログでは、冷却塔や水処理に役立つ情報を発信中!
「冷却塔が冷えない。流れない…」そんなときは、お気軽にご相談ください!
対応地域:九州北部エリア(福岡・熊本・佐賀・長崎・大分)

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