冷却塔の地下水利用でトラブル発生?リスクと注意点を解説
こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却塔(クーリングタワー)に地下水を利用する際のリスクと注意点についてお話しします。冷却塔(クーリングタワー)の運用で地下水の利用を検討されている方、また既に使用されている方にとって、非常に重要な情報となりますので、ぜひ最後までご覧ください。
地下水利用のリスクとは?
冷却塔など大規模設備では、コスト削減のために地下水を利用されることがあります。しかし、地下水には多くの不純物が含まれており、これが冷却装置に深刻な悪影響を与えることがあります。特に、地域によっては硬度分やシリカが多く含まれている場合があり、これらの成分が原因でスケール障害が発生し、冷却塔の効率を著しく低下させることがあります。
地下水によるトラブル事例
私が関わった案件では、かつて同じビジネスモデルで各地に多くの設備が稼働していましたが、地下水の利用が原因でほとんどの設備が停止してしまいました。その主な原因は、地下水中の硬度分やシリカが高く、これにより熱交換器が詰まってしまったためです。このようなトラブルは、地下水の利用に特有のリスクとして注意が必要です。
リスクを軽減するための対策
幸いにも、当社が水質管理を行っている唯一稼働を続けている設備では、地下水の利用を止め、水道水に切り替えたことで運転が続けられています。特に九州のような地域では、高硬度と高シリカ含有の地下水が多く、冷却水として利用する場合には特に注意が必要です。
地下水を冷却水として利用する際には、事前に水質をチェックし、適切な水処理を行うことが不可欠です。私たち株式会社セールスエンジでは、水の分析や改善、スケール障害の防止に関するサポートを提供しております。地下水を利用する際は、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
動画で解説
YouTubeの動画では、地下水を冷却水として利用する際のリスクと、トラブルを回避するための具体的な対策について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。
まとめ
冷却水として地下水を利用する場合、その水質に応じた適切な処理を行わなければ、設備が早期に故障するリスクがあります。事前の水質分析と対応が重要であることを強調します。もし冷却塔の水質に関してお悩みがございましたら、ぜひ当社までご相談ください。
ご一読くださりありがとうございました。