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冷却塔の水質維持に必須!強制ブローの正しい実践法

こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却塔(クーリングタワー)の維持管理において非常に重要な「強制ブロー」についてお話しします。特に、冷却塔の構造や水質管理についてあまり詳しくない方に向けて、具体的な方法や注意点をわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

強制ブローとは?冷却塔の水質維持に欠かせない方法

冷却塔を長期間安定して稼働させるためには、内部の水質管理が欠かせません。そこで登場するのが「強制ブロー」です。この方法では、冷却塔内の水を一部排出し、新しい水と入れ替えることで、水質の悪化を防ぎます。これにより、冷却塔のスケール障害や腐食を予防し、長寿命化を図ることができます。

 

強制ブローの具体的な方法

次に、強制ブローの実施方法について具体的に説明します。

1. 給水を開けて連続的に水を入れ、冷却塔の水を溢れさせる

これは最も一般的で効果的な方法です。新しい水を常に供給しながら、古い水を溢れ(オーバーフロー)させることで、冷却塔内の水が常に新鮮な状態を保てます。これにより、スケール障害や腐食を防ぐことが可能です。

2. 冷却塔の重点剤に細めのホースを差し込み、水を少しずつ外部に排出する

この方法も有効で、ゆっくりと水を入れ替えることができます。水の急激な変動を避け、より安定した運用が可能です。ただし、排水しすぎに注意です。

3. 排水口のバルブを少し開ける

この方法はややリスクが伴います。水位が下がりすぎると冷却塔の水位が低下する可能性があるため、慎重に行う必要があります。

注意点

強制ブローを実施する際にはいくつかの注意点があります。

  • 水の使用量: 強制ブローを行うことで水の使用量が増えますが、無駄な水の消費を避けるためにも、適切な管理が必要です。
  • 設備の老朽化リスク: 過剰な水の排出は、設備の劣化を早める可能性があります。そのため、定期的な点検とバランスの取れた水管理が求められます。

動画で解説

YouTubeの動画では、冷却塔のメンテナンスにおける強制ブローの重要性と具体的な実施方法について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。

まとめ

強制ブローは、冷却塔のメンテナンスを円滑に行うために不可欠な作業です。適切な水質管理を通じて、冷却塔の寿命を延ばし、トラブルを未然に防ぐことができます。また、自動ブロー装置の導入も選択肢の一つとして考慮する価値があります。

冷却塔の水質管理にお困りの際は、ぜひ専門家にご相談ください。

ご一読くださりありがとうございました。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「お客様の『困った』を解決し、日本製造業の生産性向上に貢献する」を理念に、冷却塔の水質管理やメンテナンスで工場の安定稼働を支える専門家。ブログでは、冷却塔や水処理に関する役立つ情報を発信しています。
冷却塔のトラブルでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

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