Vol.52 冷却塔の排水が止まらない!自動ブロー弁の故障を改善
お客様のお困り事
冷却塔(クーリングタワー)の月次点検中に、水質管理装置(自動ブロー装置)の低濃縮が発見されました。冷却水系統からの水漏れが考えられ、このままでは水の使用量が増加するため、原因調査を行いました。
トラブルの原因
水質管理装置(自動ブロー装置)に表示された電気伝導率の数値が低く、連続で給水されている状態でした。自動ブロー弁(電動弁)を確認すると、弁が開きっぱなしで排水が続いている状態でした。自動ブロー装置からは「開」の信号は出ておらず、通常では弁が閉じている状態です。つまり、弁が開いたまま故障していました。
自動ブローの仕組みについて、詳しくはこちらのブログをご覧ください。
自動ブロー弁を分解すると、内部が錆びており、湿気によってショートした様子が見受けられました。
トラブル改善のご提案
自動ブロー弁を新品に交換し、電気伝導率の値も通常の管理値に戻りました。
まとめ
自動ブロー弁の故障は、冷却水の濃縮管理ができなくなり、過剰濃縮や水のムダ使いにつながる可能性があります。正常に動作しているかを定期的に点検することをお勧めいたします。