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冷却塔の水処理薬剤が効かない理由とその対策とは?~無駄なコストを削減し、トラブルを防ぐ方法

こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却水における水処理薬剤が効かなくなる原因と、その対策についてお話しします。特に、工場や施設で冷却塔を管理している方にとって、これらの問題は避けたい課題です。適切な対策を行えば、コストの無駄やトラブルを防ぐことができますので、ぜひ最後までご覧ください。

水処理薬剤が効かない主な原因

1. 薬剤濃度の不足

薬剤を投入しているにも関わらず、冷却水中での濃度が十分でなければ、期待する効果は得られません。薬剤濃度が低いと、スケール(硬水の堆積物)や腐食、さらにはレジオネラ菌の繁殖を防ぐことができません。メーカーが推奨する濃度を維持することが、効果を引き出すために重要です。

2. 水の濃縮問題

冷却水を使用していると、水中に含まれる不純物が徐々に蓄積していきます。不純物が蓄積しすぎると、薬剤の効果が弱まり、スケールの問題が発生します。水が飽和状態に達すると、カルシウムやシリカが沈殿し始め、薬剤の効果がほとんどなくなることもあります。こうした問題を防ぐためには、水の濃縮を管理し、適切なタイミングで水を入れ替える必要があります。

3. 管理不足

薬剤を投入するだけでは十分ではなく、定期的に水質をモニタリングし、管理することが大切です。管理が不十分だと、薬剤が過剰に使われてしまい、無駄なコストが発生するだけでなく、環境にも悪影響を与えます。適切な管理を行わない限り、薬剤の効果を最大限に引き出すことは難しいでしょう。

効果的な対策

1. 濃度管理の徹底

冷却水に使用する薬剤の濃度を適切に管理することが重要です。メーカーが推奨する濃度を維持し、水質を定期的に監視することで、効果を最大限に引き出せます。

2. コスト削減と環境配慮

過剰な薬剤投入はコストの浪費だけでなく、環境にも悪影響を与える可能性があります。適量を守りつつ、持続的な薬剤管理を行うことが、コスト削減と環境への配慮の両立に繋がります。

3. 専門業者へのアウトソーシング

冷却塔の管理を専門業者に任せることで、薬剤の効果を最大限に引き出すと同時に、管理の負担を軽減することができます。アウトソーシングにより、冷却塔のトラブルを未然に防ぐことができるため、安心して運用を続けることが可能です。

動画で解説

YouTubeの動画では、冷却水における水処理薬剤が効かなくなる原因とその対策について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。

まとめ

冷却塔の水処理薬剤が効かない原因には、薬剤濃度の不足や水の濃縮、管理の不十分さが挙げられます。これらの問題を解決するためには、濃度管理の徹底や専門業者へのアウトソーシングが効果的です。適切な対策を行えば、コスト削減や環境保護にも繋がりますので、ぜひ一度ご検討ください。

ご一読くださりありがとうございました。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「お客様の『困った』を解決し、日本製造業の生産性向上に貢献する」を理念に、冷却塔の水質管理やメンテナンスで工場の安定稼働を支える専門家。ブログでは、冷却塔や水処理に関する役立つ情報を発信しています。
冷却塔のトラブルでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

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