Vol.54 冷却塔の薬液漏れトラブル解決事例!原因から改善まで
お客様のお困り事
毎月実施している冷却塔の水質管理点検中、薬注ポンプ付近に薬液の漏れを発見しました。
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周囲にも液だれが見られ、水処理薬剤が溜まっている状態でした。
トラブルの原因
漏れの原因を調査するため、薬注ポンプのホースをたどったところ、配管に接続されたサイフォン止めチャッキ弁のネジ部から薬液が漏れていることが判明しました。
おそらく、薬液を注入する際の振動でネジが緩んでしまったと考えられます。
薬注ポンプの構造について、詳しくはこちらをご覧ください。
トラブル改善のご提案
トラブルを解消するため、まずは配管に接続されたサイフォン止めチャッキ弁を取り外しました。その後、ネジ部にシールテープをしっかりと巻き直し、再度配管に確実に接続しました。
最後に漏れがないかを確認し、問題が解消されたことを確認しました。
まとめ
薬液の漏れは、放置すれば環境事故につながるリスクがあるため、早期発見と早期対応が欠かせません。特に冷却塔(クーリングタワー)のような設備では、薬液の管理が工場の安定稼働を支える重要な要素です。
今回の事例では、サイフォン止めチャッキ弁のネジの緩みが原因でしたが、こうした小さな不具合も積み重ねれば大きなトラブルにつながります。
日常点検や定期的なメンテナンスを行うことで、早期発見が可能となり、トラブルを未然に防ぐことができます。小さな異変も見逃さず、確実な点検を心がけましょう。