猛暑でも冷却塔をしっかり冷やす!水温上昇と藻の繁殖を防ぐ方法
暑い日が続きますね。気温が36度を超える日もあり、冷却水が冷えないというお問い合わせを多数いただいています。冷却水の水温が上がると機械の温度も上昇し、緊急停止することがあります。その結果、設備が止まって生産ができなくなったり、空調が止まってしまったりと、さまざまな問題が発生します。
冷却水が冷えなくなる原因
冷却塔(クーリングタワー)が冷えなくなる主な原因の一つは、冷却水の循環ポンプ入口にあるストレーナの目詰まりです。特に夏場は、冷却水の水温が高くなることでスライムが繁殖しやすくなり、これがストレーナを詰まらせてしまいます。ストレーナが詰まると水が流れなくなり、冷却性能が低下します。
ストレーナの目詰まりとその対策
ストレーナの目詰まりを防ぐためには、定期的な清掃が必要です。以下は清掃の効果的な方法です。
定期点検と清掃
- ストレーナを定期的に取り外し、付着したスライムやゴミを除去します。
- これにより、冷却塔内での散水量が増え、水が再び効果的に冷えるようになります。
冷却塔で藻が繁殖する原因と対策
冷却塔で藻が繁殖する原因は、冷却水に混入する微生物や菌です。冷却塔は同じ水を循環させているため、外気と共に微生物や菌が混入しやすくなります。冷却水には藻が増殖するための栄養分が豊富に含まれています。さらに、冷却塔が日当たりの良い場所に設置されていることが多いため、藻類は光合成をして増殖しやすくなります。
藻類の繁殖を抑制するためには、以下の対策が有効です。
1.定期清掃
- 冷却塔内部を定期的に清掃し、藻やゴミを除去します。
2.水処理薬剤の使用
- スライム除菌剤などの水処理薬剤を投入することで、藻や雑菌、レジオネラ属菌の繁殖を防ぎます。
トラブル解消の実例
こちらの写真は、冷却塔に取り付けられたストレーナです。藻やゴミが詰まり、水が循環せずに冷却性能が低下していました。ストレーナを取り外して清掃すると、冷却塔内での散水量が増え、設備の温度異常も解消されました。
まとめ
猛暑が続く中でも冷却塔のトラブルを防ぐためには、定期的な清掃と適切な水質管理が欠かせません。当社では、冷却塔のトラブル改善に向けた水質改善の提案を行っています。
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