固形タイプの冷却水処理薬剤が効かない理由とは

こんにちは、「技術と安心のサプライヤー」セールスエンジの杉山です。

 

「冷却塔(クーリングタワー)で固形タイプの冷却水処理剤を使っているけど効果がない」

 

そういうお話をよく聞きます。

 

冷却塔の中に置くだけで、簡単に藻やスケール、腐食が防止できる。

 

しかし、実際に使ってみると、効果が見られないのがほとんどです。なぜ、固形タイプの水処理剤は、効果がないのかをお話しします。

 

 

固形水処理剤が効かない理由

冷却水に水処理薬剤を使用する場合、水質管理を行わなければ効果を発揮することができません。

 

一般的に水処理薬剤は、水の中での維持濃度が薬剤の種類によって決められています。一般的には200~300mg/Lで水質管理するようになっています。薬剤濃度が低すぎると効果が出ないし、高すぎると腐食などを引き起こすからです。

 

固形タイプの冷却水処理剤は、溶け方にムラがあります。水の流れによっても溶け方が変わりますし、固形剤が溶けて小さくなってきても変わります。そのため、冷却水中での濃度がバラつきます。

 

固形剤は、あくまで簡易的な水処理方法のため藻やレジオネラ属菌などでは、短期的な効果があるかもしれませんが、スケール防止や防食は薬剤の濃度を持続的に保たれなければ防げないため、効果が発揮でません。

 

水質管理との関係

冷却塔(クーリングタワー)の冷却水は、濃縮を繰り返していますので水質が常に変化しています。

 

固形剤を使用されている冷却塔(クーリングタワー)は、ほとんどが自動ブロー装置が付いておらず濃縮管理がされていません。

 

冷却水は、濃縮が高くなると水を入れ替える必要があります。濃縮が高いということは、不純物の濃度が高いため、薬剤を入れてもスケール分散などの効果がでません。防食効果も、塩化物濃度が高すぎれば水処理薬剤を入れても腐食します。

 

固形薬剤でも、濃縮管理ができていれば、多少の効果はあると思います。

 

しかし、簡易的に固形剤を使用されている場合、水の管理は何もされていなのが現状です。水処理薬剤は、水質管理とセットで行わなければ、どんなにいい薬剤でも効果がでません。

 

固形薬剤を入れるだけでは、冷却水のトラブルは防止できません。

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