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冷却塔(クーリングタワー)補給水配管の施工方法

冷却塔(クーリングタワー)を設置する際に、補給水の配管施工例について、ご説明いたします。

冷却塔(クーリングタワー)補給水の配管施工例のご説明

冷却塔(クーリングタワー)に補給水を給水するためには、3本の給水配管が必要です。接続を間違えると自動給水がされないなどのトラブルが発生するため、補給水の配管は正しく施工する必要があります。

以下では、冷却水の水質管理を行う場合の補給水方法について説明します。

ボールタップ給水配管(自動給水口)

ールタップは冷却塔の水位を保つために非常に重要なパーツです。冷却塔(クーリングタワー)は運転中に冷却水が少しずつ蒸発するため、その蒸発した分をボールタップから補給します。そのため、ボールタップの元バルブは常に開けておく必要があります。元バルブを閉めると補給水が供給されず、冷却水の水位が低下します。

※自動給水口と自動ブロー給水口は、どちらも「自動」とつくため間違えやすいのでご注意ください。用途は全く異なります。

手動給水口

手動でバルブを開けて給水するラインです。一般的に冷却塔の接続口は「自動給水口」と「手動給水口」の2か所しかありませんので、自動ブロー給水は手動給水口を利用し、配管をバイパスさせて接続します。

自動ブロー給水配管

水質管理装置や自動ブロー装置で冷却水の導電率をセンサーで測定し、水質が悪化すると自動で補給水を給水するラインです。電動弁を付けて自動ブロー装置からの運転信号で操作し、電動弁を開閉させます。使用する電動弁は自動ブロー弁とも呼ばれ、電動ボールバルブの使用をおすすめします。電動ボールバルブはゆっくりと開閉するため、ウォーターハンマーが発生しません。一方、電磁コイルで開閉する電磁弁は閉まる際にウォーターハンマーが発生することがあり、長年使用すると配管が破損する恐れがあります。そのため、自動ブロー用としては電動ボールバルブ(KITZのEAシリーズ)の使用を推奨します。

動画で詳しく解説

Youtubeの動画で、冷却塔の配管施工について詳しく解説していますので、ぜひご視聴ください。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「冷えない」「流れない」「詰まる」その時の不安を、すぐに解消できる存在でありたい。工場の安定稼働を陰で支える“縁の下の力持ち”として、冷却塔の管理に取り組んでいます。
このブログでは、専門的な内容をわかりやすく嚙み砕き、設備担当者の方がすぐに活かせるヒントを発信しています。
対応エリア:九州北部(福岡・熊本・佐賀・長崎・大分)

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