株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
冷却塔トラブル改善プロ

Vol.10「ストレーナー詰まりで流量が低下」 清掃と水質管理で冷却効率が改善!

冷却塔(クーリングタワー)のストレーナーが詰まり流量が低下するトラブルについて、改善事例をご紹介いたします。

お客様からの相談内容

冷却塔(クーリングタワー)や配管に取り付けられたストレーナーが頻繁に詰まり流量が低下するので困っており、改善できないかとのご相談をいただきました。

現場の状況

蒸留塔の凝縮器(コンデンサー)使用されている、冷却塔(クーリングタワー)の冷却水出口や配管に取付けられたストレーナーの金網に、藻やスケールなどが詰まり冷却水が流れなくなるトラブルが頻繁に起きていました。ストレーナーが詰まり冷却水が流れなくなると、凝縮器で気体が冷やされず液体の回収効率が低下していました。

時には、冷却塔の下部水槽に取り付けられたストレーナーが詰まり、冷却塔から水がオーバーフローして溢れてくるため、急なトラブルの対応で困られていました。

ストレーナーの役割とは

ストレーナーの役割は、金網でゴミを補足することで、設備や機械に行かなくし配管などの詰まりなどを防ぐ目的でつけられています。ストレーナーが頻繁に詰まるからと言って、金網を外されていることがありますが、そうすると、設備トラブルが起こります。基本、ストレーナーは、定期的に掃除をするために取付けるものです。外してしまっては、ゴミを取ることができなくなりますので、定期的に清掃をおこなってください。

冷却塔ストレーナ詰まり

YouTubeでもストレーナーの役割について詳しく解説していますので、ご視聴ください。

トラブルの原因

冷却水系でストレーナーが詰まる原因の多くは、藻や雑菌の繁殖によるスライム障害です。冷却水の水温は、30℃~40℃でぬるいお風呂程度で、藻などが繁殖するには最適の水温です。しかも、冷却水は同じ水を繰り返し利用していますので、藻や雑菌が爆発的に繁殖します。そのため、ストレーナーを清掃しても、またすぐに繁殖した藻などが目詰まりしてトラブルを繰り返します。

トラブル改善のご提案

ストレーナーがひどく目詰まりし冷却水が流れない状態になっていましたので、まずは目詰まりを解消するため、冷却塔(クーリングタワー)の下部水槽を清掃しスライムの温床となっている堆積した汚泥を除去し、冷却水の流れを改善しトラブルを解決しました。

冷却塔清掃サービスのご案内

当社では、急なトラブルでお困りの際に、冷却塔清掃サービスをご提供しております。ご要望に応じて、下部水槽やストレーナー清掃のみのご対応もいたします。(冷却塔清掃サービスについてはこちらをご覧ください

冷却塔清掃のビフォーアフター

Before 丸形冷却塔(クーリングタワー)の下部水槽清掃前

After 丸形冷却塔(クーリングタワー)の下部水槽清掃後

Before ストレーナー清掃前

丸形冷却塔ストレーナー

After ストレーナー清掃後

丸形冷却塔ストレーナー清掃

冷却塔ストレーナー・下部水槽の清掃動画

専用掃除機で、冷却塔(クーリングタワー)の下部水槽とストレーナーを清掃している動画です。

冷却塔清掃の手順

ご自身で、冷却塔(クーリングタワー)を高圧洗浄機で清掃される際には、こちらの動画で清掃手順を詳しく解説していますので、ご参考にされてください。

水質改善のご提案

冷却水のスライム障害により度々冷却水の循環不良が起き生産効率が下がるため、冷却塔(クーリングタワー)の水質改善と保守管理をご提案いたしました。生産性が上がらず困られていたこともあり、すぐにご導入頂くことになりました。(冷却塔水質安心プランについて詳しくはこちら

現状の水質を調査し、スライム障害に効果的な水処理薬剤の選定をおこないました。

冷却水管理装置を設置し、自動ブローによる水質管理で冷却水の過剰濃縮を防ぎスケール障害も防止します。

水質管理を導入後は、月に一度、お客様を定期訪問し冷却塔や水質管理装置に異常が無いか点検を行っています。冷却水は、毎月、水質分析を行い、分析結果をもとに水質に異常が無いかしっかりとチェックし最適な水質状態を保つようにしています。

点検作業が終わると、ご担当者様や所属長様あてに、PDFの冷却塔点検報告書をメールでお送りしています。

当社が使用している点検表ペーパーレス化システムは、こちらになります→https://densica.com/

冷却塔点検報告書

よくあるご質問

冷却塔のストレーナーはどのように清掃すべきですか?

冷却塔のストレーナーは定期的に清掃する必要があります。一般的な清掃方法は、変形、目詰まり、破損を1ヶ月に一度点検し、必要に応じて清掃を行います。また、ストレーナーは目詰まりしやすいので、定期的な点検と清掃を怠らないようにしましょう 。

冷却塔のストレーナーの耐用年数は何ですか?

冷却塔のストレーナーの耐用年数は約5年です。目詰まりすると破損することがあるため定期的に点検をおこなってください。

冷却塔のストレーナーが詰まる原因は何ですか?

冷却塔のストレーナーが詰まる原因は、ゴミや異物、藻などのスライムがストレーナーに詰まることが主な原因です。

冷却塔のストレーナーが詰まるとどのような問題が発生しますか?

冷却塔のストレーナーが詰まると、冷却水の流れがスムーズでなくなり、冷却効率が低下する問題が発生します。これが放置されると、冷却塔の故障や機器の異常停止などの重大な問題が生じる可能性があります 。

水質管理の月額コスト

月額費用:2万円から

別途費用:水処理薬剤 ※ご使用に応じてご購入いただきます。

『冷却塔水質安心プラン』は、専門スタッフがお客様の冷却塔(クーリングタワー)と冷却水の水質を保守管理させて頂くサービスです。定期点検による予防保全で、設備トラブルを未然に防ぎ、設備の安定稼働をご提供いたします。

『冷却塔水質安心プラン』について詳しくは、こちらをご覧ください

お客様の声

「冷却水の流量が低下していて、蒸留塔の効率が悪く生産が思うようにできずに困っていましたが、冷却水の流量が回復し冷却効率が改善でき助かりました」

冷却水管理装置のテスト機貸出しのご案内

セールスエンジでは、水の4大トラブル(スケール、腐食、スライム、レジオネラ属菌)などでお困りの方に、水質管理の効果をご実感いただくため、冷却水管理装置の無料テスト機貸出しをおこなっています。お客様の冷却塔(クーリングタワー)にテスト機を設置し、定期的に水質分析をおこない、見た目ではわかりずらい水質改善の効果を数値でご確認いただくサービスです。(水質管理装置テスト機貸出しについて詳しくはこちらをご覧ください

冷却塔(クーリングタワー)のトラブル改善については、「冷却塔トラブル改善プロ」まで、お気軽にお問い合わせください。