チラー装置の冷水系トラブルについて

こんにちは、「技術と安心のサプライヤー」セールスエンジの杉山です。

 

チラー装置は、水を循環しながら冷水を供給する設備です。チラー装置で使用される冷水は、同じ水を循環利用しますので水のトラブルが発生します。

 

チラー装置の冷水トラブルと改善方法についてお話しします。

 

チラーの種類と冷水回路について

チラー装置の冷水回路には、主に2パータンあります。チラー装置に水槽を内蔵した「水槽内蔵型チラー」と、冷水タンクやコンクリートピットなど水槽の水をチラー装置で冷やす「水槽別置型チラー」があります。

 

  • 水槽内蔵型チラーは、密閉式の冷水回路になります。
    空気と接触する部分が少ないため、空気中の微生物や雑菌などが入り込みにくい構造になります。
    チラー装置冷水回路
  • 水槽別置形チラーは、開放式の冷水回路になります。
    冷水タンクやコンクリートピットに溜まった冷水の水面が広く開放されてますので、空気中の微生物や雑菌が入り込みやすい構造になります。

チラー冷水系で起きるトラブル

  • 腐食障害
    水の含まれる酸素の影響で、鉄や銅などの金属が腐食します。また、水の含まれる塩化物イオンや硫酸イオンなどが影響するとさらに腐食が助長されます。チラー装置には、熱交換器が入っています。冷水の水質によって熱交換器が腐食によって破損することもあります。

  • スライム障害
    空気中には様々な微生物や雑菌が存在しています。水と空気が触れ合う部分があれば、そこから冷水に入り繁殖します。微生物や雑菌が繁殖すると冷水回路に取付けられたストレーナが詰まったり、熱交換器の表面で繁殖すると冷水が冷えなくなったりします。

チラー冷水系の障害対策

  • 腐食障害に対しては、金属のサビを防止するために防食剤を添加します。防食剤の成分によって金属の表面を保護して腐食から守ります。チラー装置の冷水は、水の入れ替わりが少ないため、一度、防食剤を添加すると効果が持続します。
  • スライム障害に対しては、スライムコントロール剤(除菌剤)を添加します。微生物の活動を抑え、ストレーナの金網や熱交換器での繁殖を抑制します。

チラー冷水系の水質管理

チラー装置の冷水系で水処理薬剤を使用する場合、冷水中での薬剤濃度を定期的に水質分析する必要があります。薬剤濃度が低下すると効果が出なくなり、添加する濃度が高すぎると、逆に薬剤の影響で腐食が起こったりします。定期的に水の分析を行ない適正な薬剤濃度を維持する必要があります。

 

まとめ

チラー装置は、シビアに水温を管理しているため、水の障害によって水温異常が起きます。そのため、適切な水温を維持するには冷水の水質管理を行う必要があります。冷水の水質が安定することで、チラー装置の不具合やトラブルが減少します。

 

YouTubeでもチラー装置の水質管理についてお話しています。

 

チラー装置の冷水トラブルでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

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