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冷却塔(クーリングタワー)で起きるレジオネラ属菌による感染症

冷却塔(クーリングタワー)で起きるレジオネラ感染症

冷却塔(クーリングタワー)は、冷却水系を使用する装置で、その水がレジオネラ症(在郷軍人病)の感染源となる可能性があります。冷却塔(クーリングタワー)の開放循環冷却水系は、レジオネラ属菌の繁殖を促し、重篤な感染症を引き起こす可能性があるとされています。冷却塔の下部水槽や充填材などの汚れを適切に管理し、定期的に水の入れ替えを行う必要があります。また、冷却塔の冷却水温度がレジオネラ属菌の繁殖に適した環境とされており、適切な管理が求められています。

冷却塔(クーリングタワー)内でのレジオネラ属菌の繁殖条件

冷却塔(クーリングタワー)は、空調用冷却水系の一部であり、レジオネラ症の感染リスクが存在します。レジオネラ属菌は、特に水温が影響することが分かっています。一般的に、レジオネラ属菌の増殖に適した温度は36℃前後であり、増殖可能な温度範囲は25℃から43℃とされています。冷却塔内の水温はこれに近づくため、5月から9月にかけての期間に特に注意が必要です。冷却塔内では、バイオフィルムやスライム汚染が発生しやすい環境となっており、これらの付着物がレジオネラ属菌の増殖を助ける要因となります。

建築物衛生法によれば、冷却塔内はレジオネラ属菌の繁殖に好適な温度とされており、月に1回の定期的な清掃や換水が求められています。また、消毒が行われていない水や水温20℃から50℃前後の水にレジオネラ属菌が混入すると、増殖のおそれがあるとされており、適切な管理が必要です。冷却塔の水温が15℃から34℃の間であり、塔内に有機物質が濃縮されるため、6月から9月までの期間においてレジオネラ属菌の増殖が好適な環境となります。

レジオネラ症の予防対策としては、冷却塔内の水の定期的な検査や清掃、消毒が重要です。特に温暖な季節において、レジオネラ属菌の繁殖が盛んになるため、注意が必要です。また、レジオネラ属菌は冷却塔内で特に生息しやすい環境があるため、感染リスクを低減するために対策が求められています。

以上の情報から、冷却塔内でのレジオネラ属菌の繁殖は温度や付着物などの条件に影響されることが分かります。適切な管理と予防対策が感染リスクを軽減するために重要です。

冷却塔(クーリングタワー)の維持管理方法

冷却塔施設の維持管理については、建築物衛生法に規定がありますが、汚れの点検だけではレジオネラ属菌の存在を確認することが難しいため、定期的な水質検査が推奨されています。冷却水中のレジオネラ属菌の増殖を抑えるためには、殺菌剤(スライムコントロール剤)の添加や冷却水の定期的な交換が重要です。

レジオネラ属菌は、人に感染するとレジオネラ症を引き起こす病原菌です。土壌や淡水中にわずかに存在していますが、直接感染することもあります。特に、冷却塔の機器内を循環する散布水が問題となることがあり、その管理が必要です。

冷却塔を含む建築物におけるレジオネラ症防止対策に関する情報は、厚生労働省の指針に基づいて行われており、適切な管理が求められています。

厚生労働省のレジオネラ症防止対策の指針

また、建築物衛生法では 、 冷却塔の定期清掃や換水を月に1回行うことが要求されています 。

以上の情報から、冷却塔の適切な管理と衛生対策がレジオネラ感染を予防するために重要であることがわかります。

レジオネラ属菌の増殖を抑えるための方法

レジオネラ属菌の増殖を抑えるための方法は 、 以下のような対策があります。
  • 冷却水中に殺菌剤を継続的に添加する 。
  • 冷却塔の下部水槽や充填材などの汚れをデッキブラシやジェット洗浄によって落とし 、 定期的に水の入れ替えを行う 。
  • 冷却塔の冷却水温度を適切に管理し 、 レジオネラ属菌が発生しにくい環境を維持する 。

これらの対策によって 、 レジオネラ属菌の増殖を効果的に抑えることが可能です 。

冷却塔トラブル改善プロ・セールスエンジからのご提案

当社では、レジオネラ属菌の対策について、改善のご提案を行っています。レジオネラ属菌の繁殖を抑える効果を検証するため、薬注装置のテスト機もご用意しております。テスト機で得た水質データをもとに、社内検討いただくことも可能です。冷却塔(クーリングタワー)のトラブル改善については、「冷却塔トラブル改善プロ」まで、お気軽にお問い合わせください。

冷却塔(クーリングタワー)や温泉施設などで起きる、レジオネラ属菌の感染症について、YouTubeでもご視聴いただけます。