角型冷却塔(クーリングタワー)の上部散水槽水漏れトラブルの改善

こんにちは、「冷却塔トラブル改善プロ」の杉山です。

 

角形冷却塔(クーリングタワー)でよく起きる、冷却塔上部にある散水装置から水が溢れるトラブルについての改善事例をご紹介いたします。

 

上部散水槽とは

上部散水槽とは、冷却塔の内部に水をシャワー状に散水し充填材へ満遍なく水を振り注ぐ為の散水装置になります。冷却塔の上に登ると、水槽があります。水槽の底には、5mmほどの小さな穴がいくつも開いており、その穴から水を散水しています。

 

上部散水槽

 

散水装置の役割については、以下の動画で冷却塔が冷える仕組みを、わかりやすく説明しておりますので、ご視聴ください。

 

 

上部散水槽の目詰まりトラブル

この上部散水槽の穴が、藻の繁殖やスケール屑、サビ屑などで目詰まりすると水が散水されず、水槽から溢れてオーバーフローします。

 

以下の動画は、上部散水槽が目詰まりして水が溢れている様子です。このような状態では、水が下に落ちず充填材へ散水がされず、結果、冷却水に風が当たらず水温は下がりません。

 

 

さらに、上部散水槽から水が溢れると、冷却塔(クーリングタワー)の系外へと冷却水が流れ、水が干上がります。水が無くなり水位が低下すると、冷却水の循環ポンプがエア噛みを起こし送水不良トラブルとなります。

 

 

目詰まりトラブル改善①

藻の繁殖が原因で、上部散水槽の穴が目詰まりをする場合の対策として、冷却水に除菌剤を添加が効果的です。薬注装置で除菌剤を自動で添加し、藻や雑菌、レジオネラ属菌などの繁殖を抑えることができます。

 

冷却水薬注装置

 

薬注装置よりホースの先端から、点滴のように除菌剤を添加します。薬剤は、藻や雑菌、レジオネラ属菌などを抑制する代わり消費されますので、冷却水中での薬剤濃度を維持するために、連続的に添加が必要となります。

 

冷却水薬注装置

 

目詰まりトラブル改善②

藻の繁殖を抑制する効果が高い対策として、上部散水槽にカバーを付けて日光を遮ることで、光合成による藻の繁殖を抑えることができます。この場合、日影程度ではなく、完全に日光を遮断する必要があります。冷却塔(クーリングタワー)のメーカーでは、オプションで上部散水槽用の蓋が用意されています。冷却塔を新規導入で導入される場合や、更新の際には、付属されることをお勧いたします。また、後付けでも冷却塔メーカー製を取り付けが可能です。

 

散水用蓋の材質は、メーカーによって鋼板製以外に、FRP製があります。FRP製は、人が乗ると割れる恐れがあるため、点検などを考慮し鋼板製をお勧めします。

 

 

目詰まりトラブル改善③

配管や設備のジャケットなどが腐食して流れてくる、スケール屑やサビ屑などによる目詰まりは、定期的な冷却塔の清掃を行う必要があります。週に1回程度、清掃を行うと目詰まりも解消され設備の安定稼働へと繋がります。

 

 

冷却水系で起きる、腐食の原因ついてYouTubeで詳しく解説しておりますので、ご視聴ください。

 

トラブル改善のご提案

当社では、藻の繁殖を抑える水処理薬剤のご提案を行っています。除菌剤の効果を検証するため、薬注装置のテスト機もご用意しております。テスト機で得た水質データをもとに、社内検討いただくことも可能です。冷却塔(クーリングタワー)のトラブル改善につきましては、冷却塔トラブル改善プロまで、お気軽にお問い合わせください。

 

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