スライム障害とは
冷却塔(クーリングタワー)のスライム障害とは
スライムとは、細菌やカビ、藻などが繁殖し柔らかいヘドロ状になった物質をさします。
これが、熱交換器に付着すると熱伝導が悪化し、ストレーナーが目詰まりすると流量が低下し、急な設備停止の原因になります。
さらに、レジオネラ属菌が繁殖すると、冷却塔からの飛沫を通じて人に感染するため、とても危険です。

スライムが繁殖する要因
- 細菌類の繁殖に適した水温は、30~40℃であり、水温の高い夏の季節はスライムが繁殖しやすくなります。
- 冷却水は水に酸素を多く含むため、溶存酸素によって微生物の活動が活発になります。
- 有機系ガスや食品工場などの臭いが、微生物の栄養源となります。
そのため、冷却塔は環境によってスライム障害がとても起きやすい設備です。
スライムコントロール剤(除菌剤)について
冷却塔(クーリングタワー)の水温が上昇する季節に、雑菌やレジオネラなどが繁殖する問題があるため、スライムコントロール剤の使用をお勧めします。除菌効果があり、藻や雑菌が配管やストレーナーに付着し流れを妨げることを防ぎます。これにより冷却水の効率が向上し、トラブルが減少します。
動画で詳しく解説
YouTubeの動画で、冷却塔でおける水処理の必要性について解説しています。ぜひご視聴ください。
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