水処理薬剤を使い始めたら起こるストレーナーのトラブル
ストレーナートラブルの原因と対策
水処理薬剤を使用していない冷却塔(クーリングタワー)設備では、スケール障害が起こり、熱交換機などが詰まるトラブルが頻発していました。しかし、水処理薬剤の導入により、これらのトラブルは解消されました。しかし、1年後にはストレーナーの詰まりが頻繁に発生しました。これは水処理薬剤を使用していなかった時期に付着していたスケール等が、薬剤の効果で剥がれ落ちて、ストレーナーに詰まることが原因です。定期的なストレーナーの清掃が必要とされています。
水処理薬剤の使用による効果と配管への影響
水処理薬剤の使用は界面活性効果により初期の1年間ほどは配管内に薄く付着したスケールを剥がし、配管が徐々に綺麗になることがあります。その後、スケールの付着が減少し、配管内はきれいに保たれます。これにより、定期的なストレーナーの清掃頻度が減少する傾向がありますが、初期の1年ほどはストレーナーの詰まりが増加する可能性があります。
動画で解説
YouTubeの動画では、水処理薬剤を使い始めたら起こるストレーナーのトラブルについて解説しています。ぜひご視聴ください。
まとめ
水処理薬剤を適切に導入し、定期的なメンテナンスを行うことで、設備のトラブルを最小限に抑え、安定した運転を実現することができます。