株式会社セールスエンジ

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冷却塔トラブル改善プロ

Vol.08 角形開放式冷却塔(クーリングタワー)の定期清掃

角形開放式冷却塔(クーリングタワー)の清掃

今回清掃したのは、こちらの角型開放式冷却塔(クーリングタワー)です。

メーカー:荏原冷熱システム製
角形開放式冷却塔 型式:SDC-U50ASD

この冷却塔(クーリングタワー)は、セールスエンジが水質管理をおこない、年1回の清掃を実施しています。充填材にスケールの付着は見られず、わずかに藻が確認されました。また、冷却塔内部には汚泥が堆積していました。

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冷却塔の清掃前後の写真と清掃風景

充填材

BEFORE
AFTER
清掃風景

充填材には藻が付着していましたが、スケールの付着はなく、高圧洗浄機で洗い落しました。

下部水槽

BEFORE
AFTER
清掃風景

下部水槽に堆積した藻や汚泥を高圧洗浄機で洗い落し、排水ポンプと専用掃除機で清掃。

内部充填材

BEFORE
AFTER

内部の充填材にもスケールの付着は見られず、キレイな状態でした。

上部散水槽

BEFORE
AFTER

上部散水槽は殆ど汚れは見られませんでした。

送風機

BEFORE
AFTER

冷却ファン(送風機)は少量の藻が見られる程度でした。高圧洗浄機で軽く洗い落しました。

ストレーナー

ストレーナーには泥汚れが見られましたが、高圧洗浄機で洗い流しました。

水の循環

冷却塔内にある程度水を張り、水中ポンプで上部散水槽へ汲み上げ、水を循環させています。高圧洗浄機で洗った充填材の隙間と隙間に残った汚れを落とすためです。設備稼働後に隙間の汚れが流れてくると、ストレーナーを詰まらせる可能性があるため、水を循環させ、できるだけ汚れを除去します。

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まとめ

この冷却塔(クーリングタワー)は、セールスエンジが水質管理をおこない、年1回の清掃を実施しています。藻や汚泥が見られましたが、充填材にスケールの付着がほとんどなく、比較的きれいで汚れも簡単に取り除ける状態でした。

弊社では、清掃後にストレーナーが詰まるトラブルを防ぐため、一度水を循環させ、充填材の隙間に残った汚れをできるだけ洗い流します。それでも、ストレーナーが詰まった場合は、無償で冷却塔内水槽の再清掃を行います。

適切な水質管理と定期的な清掃により、冷却塔をきれいに保ち続け、冷却塔本体はもちろんのこと、充填材なども長く使用できます。最大のメリットは、冷却塔関連のトラブルが激減することでしょう。

詳しい清掃手順については、以下の動画をご参照ください。

当社では、冷却塔のトラブルについて、改善のご提案を行っています。水処理薬品の効果を検証するため、薬注装置のテスト機もご用意しております。冷却塔(クーリングタワー)のトラブル改善については、「冷却塔トラブル改善プロ」まで、お気軽にお問い合わせください。