株式会社セールスエンジ

「設備の未来(あした)をささえる」
株式会社セールスエンジ

Vol.38 「冷却塔がガタガタ揺れる原因は?」点検で見つけた故障箇所と改善策

お客様からの相談内容

丸形冷却塔(クーリングタワー)がガタガタと揺れており、原因を調査してほしいとのご相談をいただきました。

トラブルの原因

冷却ファンのモーターから異音がしており、ベアリングが摩耗したことで振動が発生している様子でした。

トラブル改善のご提案

長年、整備をせずに使用されており、点検の結果、各部で故障が見られました。ファンモータ以外に、スプリンクラー(散水装置)も回転しておらず故障していました。冷却能力が低下している状態でしたので、ファンモータとスプリンクラーの交換をご提案しました。

新品の冷却ファンとモータに交換します。冷却ファンとモーが一体となっている機種では、サビて軸が抜けないこともあるため、一緒に交換をおすすめしました。

スプリンクラー(散水装置)も新品に交換しました。

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スプリンクラーが回転しないと、水が均等に散水されず、冷却が十分に行われない原因となります。定期的に点検を行い、スプリンクラーの回転を確認してください。

su.

まとめ

冷却塔がガタガタを揺れている時は、モータもしくはファン軸受のベアリングが摩耗して起きることが多いです。定期整備でベアリングの交換を行えば、モータも再利用できますので、早期の整備をおすすめします。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「冷えない」「流れない」「詰まる」その時の不安を、すぐに解消できる存在でありたい。工場の安定稼働を陰で支える“縁の下の力持ち”として、冷却塔の管理に取り組んでいます。
このブログでは、専門的な内容をわかりやすく嚙み砕き、設備担当者の方がすぐに活かせるヒントを発信しています。
対応エリア:九州北部(福岡・熊本・佐賀・長崎・大分)

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