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冷却塔の清掃とエア噛み対策:配管内のエア抜き方法

冷却塔の運転再開時のエア噛み問題

冷却塔(クーリングタワー)の清掃や、一時的にポンプの運転を停止した時などに、冷却水配管内の水が抜けてしまい、再びポンプを運転するとエア噛みによって循環不良となることがあります。

エア抜きの必要性

もしも配管内の水が抜けてエアが入った場合、エア抜きが必要になります。

循環ポンプにエアが入った場合

循環ポンプにエアが入った場合、エアが噛んで水に遠心力が働かなくなり、ポンプが水を送ることができなくなります。ポンプに取り付けられたエア抜き弁を開けてエアを抜く必要があります。

熱交換器にエアが入った場合

プレート式熱交換器やシェルアンドチューブ式熱交換器などにエアが入ったままだと、冷却水に熱が伝わらず冷えなくなります。熱交換器の高い位置に取り付けられたエア抜き弁を開けてエアを抜く必要があります。配管内のエアが送られてきて熱交換器に溜まることもありますので、完全にエアが抜けるまでエア抜きを行う必要があります。

冷却塔の清掃でエア噛みを防ぐ方法

冷却塔(クーリングタワー)の清掃を行う際には、冷却塔に接続された配管の出口と入口のバルブを閉じておき、配管内の水が抜けないようにしておけば、系内にエアが入るのを防ぐことができ、運転再開時にエア噛みが起きにくくなります。

動画で解説

YouTubeの動画でも、冷却塔のエア噛みについて解説しています。ぜひご視聴ください。

まとめ

冷却塔(クーリングタワー)の清掃やポンプの一時停止時に起こる水抜けやエア噛みは、熱交換器や循環ポンプの効率に影響を与えます。エアが熱交換器内に残ると、冷却水の効率が低下し、ポンプにエアが入ると循環が阻害されます。冷却塔の運転再開前には、配管のエア抜きを忘れずに行うことが重要です。配管の出口と入口のバルブを閉じ、エアが入らないようにすることで、エア噛みを予防し、効率的な運転を確保できます。