IoTだけでは不十分!冷却水管理の盲点とトラブルを防ぐ方法とは?
こんにちは、冷却水のトラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、IoTを利用した薬剤管理がうまくいかないケースについてお話ししたいと思います。
IoT化された薬剤管理の現状
最近、薬品メーカーが薬剤注入装置をIoT化し、通信を通じて薬剤の状態を監視するケースが増えています。私たちが見た限りでは、薬剤ポンプの注入量を遠隔で監視しているのが一般的です。しかし、新規のクライアント様では、冷却塔から水が漏れ、その結果、薬剤の添加量が自動的に増えているという問題が発生していました。
冷却水の漏れが引き起こす問題
具体的なケースでは、冷却水が漏れているにもかかわらず、IoT管理ではその漏れを検知できませんでした。結果として、薬剤の濃度が低下し、それを補うために大量の薬剤が自動的に添加されていました。そのため、1ヶ月の薬剤使用量が非常に多くなり、薬剤メーカーが毎月薬剤を補充する事態に陥っていました。
IoT管理の限界
このように、IoTによる管理では冷却水の漏れや循環ポンプの問題など、外的要因を検知することができません。その結果、全体の管理がうまくいかず、水質管理が難しくなります。また、薬剤ポンプが故障している場合も通信ではわからず、問題が発生してから気づくことになります。
より良い水質管理のために
IoT機器に依存するだけでなく、人間の目で全体を点検しながら管理することが重要です。私たちの方法はアナログ的かもしれませんが、人間の目で細かい部分まで点検し、トラブルを未然に防ぐことができます。
動画で解説
YouTubeの動画では、IoT化による薬注制御うまくいかない理由について解説しています。ぜひご視聴ください。
まとめ
今回の記事では、IoTを利用した薬剤管理の問題点と冷却水管理の重要性について詳しくお話ししました。IoT技術は便利ですが、全体の管理には人間の目による点検も欠かせません。私たち株式会社セールスエンジは、これからも皆様の冷却水管理をサポートしてまいります。