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冷却塔とボイラーのスケール障害を防ぐ!軟水装置の重要性と仕組み

こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。本日は、軟水装置について詳しくお話ししたいと思います。軟水装置は、冷却塔に取り付けられ、水に含まれるカルシウムとマグネシウムを除去する装置です。これらの成分は硬度分と呼ばれ、スケールの原因となります。

軟水装置の仕組み

軟水装置はハウジングを用い、中にはイオン交換樹脂が入っています。この樹脂はナトリウムイオンでコーティングされており、硬水がハウジング内を通過する際に、カルシウムとマグネシウムの硬度成分が樹脂に吸着されます。この過程で、ナトリウムイオンが水中に放出され、硬水が軟水に変わります

ボイラーにおける軟水装置の必要性

ボイラーでは、水を温水や蒸気に変えるために濃縮が進みやすく、そのためスケール障害が非常に起こりやすくなります。ボイラーには必ず軟水装置がセットで付いており、カルシウムとマグネシウムの除去が行われます。これにより、スケール障害を防ぐことができます​。

冷却水への応用

冷却水でも同様に軟水装置を用いることで、スケール障害を防ぐことができます。軟水装置だけではシリカなどの他の物質は除去できませんが、カルシウムとシリカが結びついてできるスケール障害を防ぐことが可能です。冷却塔のスケールで困っている場合、軟水装置の導入が非常に効果的です。

メンテナンスの重要性

軟水装置の導入によりスケール障害を防ぐことができますが、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスをしっかり行うことが、装置の効果を維持するために重要です。

動画で解説

YouTubeの動画では、軟水装置について解説しています。ぜひご視聴ください。

まとめ

軟水装置は冷却塔やボイラーのスケール障害を防ぐ重要な装置であり、イオン交換樹脂を使用して硬水を軟水に変える仕組みです。定期的なメンテナンスにより装置の効果を維持し、効率的な機器運転をサポートします。冷却水のトラブルでお困りの際は、ぜひ株式会社セールスエンジにご相談ください。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「冷えない」「流れない」「詰まる」その時の不安を、すぐに解消できる存在でありたい。工場の安定稼働を陰で支える“縁の下の力持ち”として、冷却塔の管理に取り組んでいます。
このブログでは、専門的な内容をわかりやすく嚙み砕き、設備担当者の方がすぐに活かせるヒントを発信しています。
対応エリア:九州北部(福岡・熊本・佐賀・長崎・大分)

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