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冷却塔トラブル改善プロ

冷却塔の汚れを放置していませんか?スケール問題を解決するメンテナンス方法

こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却塔(クーリングタワー)の充填材外側に付着する汚れやスケールの問題について、具体的な対策方法を解説します。製造工場や施設の設備担当者の方で、冷却塔の構造やメンテナンス方法に不安を抱えている方に向けた内容ですので、ぜひ参考にしてください。

冷却塔の構造と汚れの発生メカニズム

冷却塔(クーリングタワー)は、冷却水が上部からシャワー状に散水され、下部に溜まった水を再び上部に循環させる仕組みです。この循環システムの両サイドには充填材が設置され、通過する風が冷却水を冷やします。しかし、冷却塔の外側部分は特に湿気が溜まりやすく、この湿気によって埃やスケール(蒸発残留物)が付着しやすい状態になります。

スケールとは、水が蒸発する過程で残る不純物のことです。これが冷却塔の外側に付着することで、冷却塔の効率が低下する可能性があるため、定期的な対策が必要です。

スケールの除去方法:薬品ではなく高圧洗浄機を使用

スケールを除去する方法として、まず考えられるのは薬品を使った洗浄です。しかし、薬品を使用すると廃液処理が必要になるだけでなく、薬品の飛散による危険性も高まります。また、薬品を適切に扱わないと冷却塔自体にダメージを与えるリスクもあるため、慎重に扱わなければなりません。

そのため、推奨されるのが『高圧洗浄機』の使用です。高圧洗浄機は、強力な水圧で付着物を物理的に除去するため、薬品を使用するよりも安全かつ効率的です。特に汚れがひどい場合には、手で叩き落とし物理的に汚れを落とす方法が最も効果的です。

この動画は、充填材のスケールを手作業で除去している様子です。

この動画は、充填材に付着したスケールを高圧洗浄機を使って清掃している作業の様子です。

定期的なメンテナンスの重要性

冷却塔の外側に汚れが付かないようにするためには、定期的な清掃が不可欠です。最低でも年に一回は清掃を行い、充填材や外側部分に付着した汚れを落とすことがお勧めです。この定期的なメンテナンスを行うことで、冷却塔の効率が向上し、風の通りも良くなります。

動画で解説

YouTubeの動画では、冷却塔の外側に付着するスケールの除去方法と、定期的なメンテナンスの重要性について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。

まとめ

冷却塔の汚れを放置すると、効率が低下し、結果としてエネルギー消費が増大します。今回ご紹介した高圧洗浄機を使用したスケール除去方法や、定期的なメンテナンスを実施することで、冷却塔の性能を維持し、長期的に安定した運用が可能になります。夏の終わりから始まる冷却塔の清掃シーズンを迎える前に、ぜひ現場の確認と適切なメンテナンスを行いましょう。

ご一読くださりありがとうございました。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「お客様の『困った』を解決し、日本製造業の生産性向上に貢献する」を理念に、冷却塔の水質管理やメンテナンスで工場の安定稼働を支える専門家。ブログでは、冷却塔や水処理に関する役立つ情報を発信しています。
冷却塔のトラブルでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

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