冷却水の濃縮と薬剤使用量の関係を解説|コスト削減と効率向上のカギとは?
こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、冷却水の「濃縮度」と「薬剤濃度」の関係についてご紹介します。冷却塔における水質管理に悩む方にとって、薬剤の適正な使用量と水の入れ替え頻度の管理が課題かと思います。このブログでは、濃縮度を適切に管理することで、どのように薬剤の使用量を減らし、コストを削減できるかについて解説します。
濃縮度と薬剤使用量の関係
冷却水の濃縮度が薬剤使用量にどう影響するかご存知でしょうか?動画でも解説されていますが、濃縮度が高くなるほど、水の交換頻度が下がり、使用する薬剤の量も減ります。たとえば、冷却水タンク内の電気伝導率が100mS/mから200mS/mに増えると、濃縮度が2倍になります。これにより、水交換の頻度が半減し、同じ薬剤濃度を保つために必要な薬剤量も半分に抑えられるのです。
濃縮度をさらに高めると、薬剤使用量のさらなる削減が期待できますが、高すぎると薬剤の効果が薄れるリスクもあります。そのため、システムに適した濃縮度を維持することが重要です。
夏場の蒸発量と効率的な薬剤使用
夏季は冷却水の蒸発量が増加するため、薬剤使用量も増加しがちです。これは蒸発による水の濃縮が進むためですが、濃縮度が最適に保たれていれば、蒸発量の影響を抑えつつ効率的な薬剤使用が可能になります。こうした管理によって、コスト面でも大きなメリットが得られ、年間でのコスト削減につながるのです。
コスト削減効果と管理の重要性
冷却水の濃縮度を適切に管理すると、薬剤使用量を半分以下に抑えることができ、年間で数百万円規模のコスト削減が期待できます。薬剤単価の見直しではなく、濃縮度の管理による持続可能なコスト削減は、多くの企業にとって有効な方法です。動画でも紹介されていますが、定期的な冷却水の成分分析により、濃縮度と薬剤濃度を最適に調整することが推奨されています。
濃縮度管理のチェックポイント
冷却水の濃縮度管理を徹底するためには、定期的な水質分析が欠かせません。成分や濃縮度を定期的にチェックし、無駄な薬剤の使用を防ぐことでコスト削減が実現します。冷却水の濃縮度管理を適切に行うためのチェックポイントとして、冷却水の成分分析と濃縮度のモニタリングが挙げられます。
動画で解説
YouTubeの動画では、冷却水の濃縮度と薬剤使用量の関係について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。
まとめ
冷却水の濃縮度を管理することで、薬剤の使用量を削減し、コストを抑えることが可能です。最適な濃縮度を保つことで、薬剤の効率的な使用と持続可能なコスト削減が実現します。冷却塔の水質管理において、定期的な分析と適切な濃縮度の維持が成功のカギです。
ご一読くださりありがとうございました。