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Vol.17 冷却塔が冷えない原因を解決!高額な充填材交換の前に【スケール清掃】で性能が復活!

角形冷却塔(クーリングタワー)の充填材復活スケール清掃

こんにちは、今回は「冷却水の温度が下がらない…」とご相談をいただいたお客様の事例をもとに、充填材復活スケール清掃の効果をご紹介します。

角形冷却塔(クーリングタワー)の充填材にびっしりと付着し、風の通りが悪くなったことで冷却性能が著しく低下していました。メーカーからは「充填材の交換が必要」との指摘をうけたものの、交換費用が高すぎるため、「清掃での復活ができないか?」と当社にご相談がありました。

結果は…

清掃で見事に復活!冷却効率も改善しました!

冷却塔の冷えが悪い原因は“充填材のスケール詰まり”

放置された冷却塔はスケールの温床に

今回ご相談いただいたのは、空研製の角形開放式冷却塔。

長年清掃が行われておらず、さらに冷却水が過剰に濃縮された状態でした。冷却水の濃縮が進むと、水中のカルシウムやシリカなどの成分が結晶化し、スケール(水垢)が析出します。これが充填材にびっしりと付着して目詰まりを起こし、風が通りにくくなり、冷却効率が低下してしまいます。

高額な充填材交換の前に、「復活スケール清掃」という選択肢

メーカーからは充填材の交換を提案されたとのことでしたが、部材費と工数で数十万~百万円超ということもあります。

そこで当社からご提案したのが、充填材復活スケール清掃です。

ガチガチに固着したスケールも当社の清掃技術なら、十分取り除くことができ、冷却塔の性能を回復できます。

冷却塔(クーリングタワー)の充填材復活スケール清掃の実績については、こちらをご覧ください。

充填材復活スケール清掃の実績一覧はこちら

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専用の掃除機でスケールを吸引・回収

充填材の奥までスケールが入り込んでいたため、専用の掃除機を使って細部のスケールまで徹底除去しました。その際、砕けたスケール片が配管に流れ込まないよう、確実に回収作業を行っています。

スケール屑の回収を怠ると、配管の詰まりや熱交換器のトラブルにつながるため、当社では、徹底回収をしています。

充填材

BEFORE
AFTER

充填材内部

BEFORE
AFTER

冷却塔下部の汚泥も徹底除去

冷却塔下部には汚泥が堆積しており、これが舞い上がって配管に入り込むと流量低下やスケール化の原因になります。

汚泥もあわせて取り除き、冷却塔全体の健全性を取り戻しました。

BEFORE

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AFTER

散水槽の目詰まりも改善

散水槽を確認したところ、散水穴はほとんど目詰まりしていました。散水不良になると、充填材全体に冷却水が行き渡らず、性能が発揮されません。こちらも高圧洗浄でしっかりと洗い落しました。

BEFORE
AFTER
回収したスケール屑と汚泥

充填材の再生清掃の様子を動画で公開

スケールでガチガチに目詰まりした冷却塔(クーリングタワー)の充填材を清掃でよみがえらせる様子を、動画でご紹介しています。

まとめ:充填材の交換は“最後の手段”です

冷却塔は、外気のチリや水中の成分によって、日々汚れていきます。特に充填材にスケールが溜まると、冷却効率が著しく低下し、設備の寿命やエネルギーコストにも影響を及ぼします。

高額な充填材交換の前に、まずはスケール清掃で復活できるかの判断が重要です。

定期清掃の目安は、年1回

スケールが硬化してしまう前なら、通常の清掃で十分対応可能です。

当社では、冷却塔の診断から水質管理、清掃、改善提案までワンストップで対応しています。

お困り事があればお気軽にご相談ください

  • 冷却水の温度が下がらない
  • モータの電流値が高くなっている
  • 充填材交換が必要か判断がつかない

そんな時は、まずは無料診断をご依頼ください。

「充填材を交換しない」という選択肢も、きっと見つかるはずです。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「お客様の『困った』を解決し、日本の製造業を支える!」をモットーに、冷却塔の水質管理やメンテナンスをしています。
このブログでは、冷却塔や水処理に役立つ情報を発信中!
「冷却塔が冷えない。流れない…」そんなときは、お気軽にご相談ください!
対応地域:九州北部エリア(福岡・熊本・佐賀・大分・長崎)

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