Vol.18 スケールで詰まった充填材が復活!冷却能力を取り戻した改善事例
冷却能力低下の原因を改善!充填材復活スケール清掃
こんにちは、今回は「冷却能力が落ちて熱交換器の効率が悪い」とお困りだったお客様の事例をご紹介します。
一見、冷却塔自体は動いているのに、冷えが悪い…そんな時は充填材のスケール詰まりが原因かもしれません。今回のケースでは、地下水を利用されている工場様で、蒸発残留物が多い水質のためスケールが充填材にびっしりと固着。
その結果、風の通りが悪化し、冷却能力が大きく低下していました。
充填材のスケール詰まりが引き起こす「冷えない」トラブル
お客様の工場では、以前から自社で清掃を行われていました。
しかし、水を流す程度の簡易的な清掃だったため、スケールが年々蓄積し、ついに熱交換器の効率が低下が顕著に。
「これは自分たちではもう無理だ」と判断され、弊社にご相談いただきました。
実は今回、お客様は複数の業者で技術を比較検討されていたそうです。
同じ規模の冷却塔が2基並んでおり、他社が1基、弊社が1基を清掃。
結果はーーー
「清掃の仕上がりが全く違う!」
「ここまでキレイにしてもらえるとは思っていなかった」
と驚かれていました。
セールスエンジの清掃は「汚れを落とす」ではなく「冷却能力を復活させる」
一般的な冷却塔清掃は、高圧洗浄機で表面を洗い流すだけのことが多いですが、当社の「充填材復活スケール清掃」は、目的そのものが違います。
“冷却能力を回復させること”が目的です。
そのために、充填材を分解し、外側のスケールを叩き落とし、内側に付着したスケールも丁寧に掃除機で除去していきます。

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清掃後には風の通りがしっかりと回復し、冷却能力が大幅に改善しました。
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充填材分解・洗浄
スケールを除去し、風の流れを確保
BEFORE

AFTER

内部高圧洗浄
冷却塔底部や内部の汚れも徹底洗浄
BEFORE

AFTER

スケール回収
清掃後のスケール屑や汚泥をすべて土のう袋に回収

動画で公開
YouTubeの動画では、スケールで目詰まりした充填材が見事に復活する様子をご覧ください。
まとめ
冷却塔は、稼働を続けているうちに外気のホコリや水の濃縮により、知らないうちにスケールが堆積していきます。特に充填材の目詰まりは冷却性能に直結する重大な要因です。
スケールが固まってしまうと、冷却能力が落ち、電気代の増加や機器の負荷にもつながります。充填材交換という選択肢もありますが、非常に高額です。
だからこそ、「清掃による復活」が、コストを抑えつつ性能を取り戻す現実的な方法です。
当社では、冷却塔の清掃だけでなく、水質管理やトラブル改善までトータルで対応しています。
「冷却水の温度が下がらない」「スケールが気になる」など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
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