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冷却塔トラブル改善プロ

冷却水の正確な測定方法と管理:堀場製作所製ポータブル型測定器D-210の使い方

こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。この記事では、冷却水の測定方法について解説いたします。冷却水を適切に管理するためには、水質の測定が不可欠です。水は見た目が透明でも、使用している間に変化します。また、地域によっても水質は大きく異なります。そのため、私たちは水を数値化し、見た目だけでは判断できない部分をチェックしています。

使用する測定器

当社が水質管理で使用しているのは、堀場製作所製のポータブル型測定器です。この測定器はセンサーを交換することで、様々な水の物質を測定することができます。特に、電気伝導率計を使って冷却水の電気伝導率を測定しています。

電気伝導率とは

純粋な水は電気を通さないのですが、水中にカルシウムやマグネシウムなどの物質が含まれると電気が通りやすくなります。この性質を利用して電気伝導率を測定し、水中の物質の量を数値化します。これにより、水がどれだけ汚れているかを判断することができます。汚れが増えるほど電気伝導率の値も上がります。

測定器の使い方

当社が使用している電気伝導率計の型式はD-210です。この測定器はポータブルで、現場で簡易的に冷却水の測定が可能です。

日常的な管理

現場で電気伝導率計を使って冷却水を測定し、ある程度の状態を把握した後、その水を分析センターに送り、さらに詳細な分析を行います。これにより、水の状態をより正確に把握することができます。

冷却水の管理を行うことで、水質の悪化を防ぎ、結果的に設備トラブルの減少につなげています。冷却水の管理を検討されている方は、電気伝導率計を一台持っておくと良いでしょう。

動画で解説

YouTubeの動画では、水の測定方法について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。

まとめ

冷却水の測定と管理は、設備の長寿命化やトラブルの予防に非常に重要です。日常的に測定を行い、水質の変化を数値で把握することで、適切な対策を講じることができます。冷却水の管理が必要な方は、電気伝導率計の導入をご検討してみてください。