株式会社セールスエンジ

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冷却塔トラブル改善プロ

海の近くにある冷却塔で腐食が進行する原因と対策方法

こんにちは、冷却塔トラブル改善プロ、株式会社セールスエンジの杉山です。今回は、特に沿岸部の工場で問題になりやすい「冷却塔の腐食リスク」について解説します。海の近くにある冷却塔(クーリングタワー)は、塩分を含む潮風の影響で腐食が進みやすく、定期的な水質管理が欠かせません。腐食の原因や防止方法、そして冷却水分析の重要性について詳しくお話ししますので、冷却塔のトラブルでお悩みの方はぜひご一読ください。

沿岸部での冷却塔腐食の原因:潮風と塩分

沿岸地域の工場において、冷却塔や配管の腐食は避けて通れない課題です。潮風に含まれる塩分やナトリウム成分が冷却塔内に吸い込まれると、冷却水中に塩分が混入し、配管内で錆が発生しやすくなります。このような環境で放置すると、腐食が進行し、最終的には設備の寿命を大きく縮めてしまいます。

 腐食のサインに気づくことが重要

冷却塔や配管で錆が多く見られる場合、潮風の影響による腐食が進行している可能性があります。沿岸部ではない地域でも潮風による腐食が報告されることがあるため、定期的な水質チェックが不可欠です。腐食の原因が特定できない場合、冷却水の分析を行うことをお勧めします。

冷却水分析で腐食原因を特定する方法

腐食対策の第一歩は、冷却水にどのような成分が含まれているかを正確に把握することです。冷却水に含まれるナトリウム成分を分析することで、腐食のリスクを確認し、必要な対策を講じることができます。

水質分析での具体的なアプローチ

冷却水をサンプルとして収集し分析することで、腐食の原因となる物質を特定しやすくなります。通常、水道水にはナトリウムはあまり含まれていませんが、地域によっては塩分が含まれることがあるため、分析による確認が重要です。

動画で解説

YouTubeの動画では、潮風による冷却塔の腐食メカニズムと、それに対抗するための具体的な対策について詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。

まとめ

海に近い地域にある冷却塔は、塩分の影響で腐食リスクが高まるため、適切な水質管理が欠かせません。冷却水の定期的な分析と対策により、腐食を防ぎ、冷却設備の長寿命化を実現できます。日常のメンテナンスにお役立ていただければ幸いです。

ご一読くださりありがとうございました。

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「お客様の『困った』を解決し、日本製造業の生産性向上に貢献する」を理念に、冷却塔の水質管理やメンテナンスで工場の安定稼働を支える専門家。ブログでは、冷却塔や水処理に関する役立つ情報を発信しています。
冷却塔のトラブルでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

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