株式会社セールスエンジ

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【冷却塔の白煙は異常?】実は正常な現象なんです|冬場にモクモクしても慌てないで!

こんにちは、今回は「冷却塔から白煙のようなものが出ているけど、これって大丈夫?」というお声に対してお答えします。

特に冬の寒い朝、冷却塔の上から白い煙がモクモク…。「火事?」「設備の不具合?」と驚かれることもあるかもしれません。でも、安心してください。この白煙、異常でも故障でもありません。むしろ冷却塔(クーリングタワー)がちゃんと機能している証拠なんです。

この記事では、冷却塔から白煙が出る理由と、なぜ心配しなくていいのかをわかりやすく解説していきます。

冷却塔の白煙の正体とは?

実は「煙」ではなく「水蒸気」

白煙の正体、それはズバリ水蒸気です。
冷却塔は、工場の設備や機械で温まった冷却水を冷やすための装置。その過程で一部の水が蒸発して空気中に放出されます。気温が高ければそのまま空気中に拡散しますが、冬場のように気温が低いと、その蒸気が冷やされて霧のように白く見えるんですね。

つまり、これは冷却塔が正常に動作しているからこそ起きる現象なんです。

冬場に目立つのはなぜ?

冬は外気温が低く、空気も乾燥しています。すると、蒸気が急激に冷やされて水滴に変わり、白いもやのように目に見えるようになります。
これは、人の息が寒い日に白く見えるのとまったく同じ原理です。

白煙は異常じゃない!対策も基本的に不要

「白い煙が出ている=異常」というイメージがあるかもしれませんが、冷却塔の場合はむしろ正常な運転中のサインです。

私たちが現場でよくいただくご相談の中にも、「白煙が出ているが大丈夫か?」というものがありますが、ほとんどのケースで「まったく問題なし」です。

構造上、冬場に白煙が出るのは自然なことなので、特別な処置をしたり、部品を交換したりする必要はありません。

動画で解説

YouTubeの動画では、冷却塔の白煙がなぜ発生するのか、そのメカニズムについて詳しく解説しています。ぜひご視聴ください。

まとめ

冷却塔から白煙が出ていると、最初はドキッとするかもしれません。でも、これは異常でも不具合でもありません。

  • 白煙の正体は「水蒸気」

  • 特に冬場に目立つ自然な現象

  • 対策は基本的に不要で、冷却塔が正常に動いている証拠

こうした仕組みを知っておくことで、必要以上に不安にならず、落ち着いて対応できるようになります。今後の設備管理にもぜひお役立てください!

記事を書いた人

杉山 哲也

株式会社セールスエンジ 代表取締役社長

杉山 哲也

「冷えない」「流れない」「詰まる」その時の不安を、すぐに解消できる存在でありたい。工場の安定稼働を陰で支える“縁の下の力持ち”として、冷却塔の管理に取り組んでいます。
このブログでは、専門的な内容をわかりやすく嚙み砕き、設備担当者の方がすぐに活かせるヒントを発信しています。
対応エリア:九州北部(福岡・熊本・佐賀・長崎・大分)

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